西表島の自然と文化に興味を持つことが第一歩
島の自然や文化を守り、暮らしていくために 今、やらねばならないことがたくさんあります。それは一人でできることではありません。だから、多くの人に伝え、行動を促すことは今、やらねばならないことの大事な1つです。
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・環境教育プログラム 様々な研修・実習プログラムをコーディネート
西表島に「研修・実習」の目的で訪れる大学生や専門学校生のプログラムをコーディネートしています。担当教員との話し合いを重ね、専門分野や様々なご要望に合わせて、高い学びや経験が得られるようなプログラムを提供しています。
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・生物部 島に関する動植物に興味深々!定期的に講習会を開いたり、観察・データの情報共有しながら楽しんでいます
浦内川のマングローブ観察
ヒルギ染め体験
パイン農家体験
民具作り講座
自然に支えられた西表島の暮らしを受け継ぐ
西表島では、田んぼを耕作しながら山や海の恵みをいただくという暮らしが古くから営まれてきました。その暮らしとともにある伝統的な神事は各公民館によって継承されていますが、日常の生活文化は自然環境の劣化と生活様式の変化に伴い、失われつつあります。
暮らしの中に生活文化を取り入れて、島の文化を未来へと受け継ぐことは地域に暮らす者にしかできません。
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・手わざ講習会 島の生活文化を暮らしに取り込む
島の先人たちの知恵の結晶ともいえる様々な生活文化を現代の生活に取り込みながら受け継いでいくことをめざして長年に渡り手わざ講習会を開催しています。季節に沿って適した素材を収穫しこしらえることで
自然とのつきあい方を身に着けていくことが狙いです。
2022年
2019年
「伝統・継承・創造」をテーマに2~3年ごとに開催しています。
島民たちが継承してきた伝統文化の発祥の場、地域の様々な文化活動の紹介の場、同時に島内外の文化交流の場となることを目指しています。
展示、販売、体験、バザー、舞台発表などを盛りだくさんの内容で回数を重ねるごとに来場者も増え、いまでは島の一大文化イベントとして定着してきました。
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・民具作りチーム てぃぬぱな 昔ながらの手わざを使い 手のなかに素朴で愛しい花開かせましょう
・古謡と米作りの会 生活に密接に関わる米作りを自分達の手で実際に体感、まつわる古謡にもチャレンジ中です
手工芸品の展示
クバの葉の凧作り
舞台の部
自立した地域経済をつくる
豊かな自然と歴史に紡がれてきた西表島。我々は今日、急速な現代社会の発展の中で徐々に失われつつある「地域基盤の経済活動」を大切に、永続的な方法で地域ぐるみの発展の在り方を模索していく岐路にたっています。
この島の観光業の在り方、地域でのシマおこし含めて活動していくことは島に暮らす我々の命題です。
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・観光人材育成・エコツーリズム研修 観光事業者のスキルアップを
「エコツーリズム」「プログラム開発」「おもてなし」「インバウンド受け入れ」などをテーマに地域の観光に携わる事業者向けの勉強会を開催しています。時には島外から講師を招いて様々な研修や講演会も導入しています。
・エコ市 自立した地域経済をつくる
フリーマーケットを主体として手作り市や食品バザー、体験コーナーを合わせた
コンパクトなイベント、「エコ市」を定期開催しています。地域内での経済循環や新たな特産品の発掘を目指しています。
・東日本大震災被災地支援活動『すけさきた』ニュースレターの発行
復興支援かわらばん「すけさきた」毎月11日発行
東日本大震災の直後、「西表島の黒糖を被災地に届けたい」という会員の声を受けて 現地で活動するNPOへの橋渡しと募金、広報活動のサポートをしました。
現在でも月に一度のニュースレター発行と通して被災地の現状を伝え続けています。
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・いりおもてなし隊 ローカルボランティアによる 西表島なんでも専科インフォメーションチーム
・ガイド部会 地域の自然と密接に関係する観光業から 自然と人が繋がるマネジメントツーリズム目指して
西表島の自然を地域の手で守る
西表島の暮らしは自然とともに歩んできました。
自然を利用する人間がその自然環境を維持・管理してきてこれまで島の自然が保たれてきたのです。
食糧や民具、衣服、家屋などかつての利用から今では観光利用が大きく増えていますが、自然の維持管理はそれを利用する者の役目であるのは、今も変わりません。環境保全は地域の重要な役割のひとつです。
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・ビーチクリーンアップ大作戦 漂着ごみを拾って調べて考える
八重山環境ネットワーク「西表エコプロジェクト」と協働し、10年に渡り毎月1回の海岸清掃活動「ビーチクリーンアップ大作戦」を行っています。
拾っても拾っても流れ着く漂着ごみは処理も含めゴールの見えない環境問題です。そこで我々は拾うだけではなく、回収した漂着ごみの種類や原産国を調査しながら原因や解決策を探る際に役立ててもらえるデータを蓄積しています。
共に活動する地域ボランティア、子供達と一緒に生活の中でゴミの発生を抑制していけるよう普及啓発活動を続けています。
・モニタリングサイト1000 祖納サイト 地域住民による里地のモニタリング調査
環境省より日本の様々な生態系、及びその変化動向を全国規模で把握するために国内1000箇所にモニタリングサイトを設置して定期的にデータ収集を行っています。西表島では祖納地区がモニタリングサイトに選定され調査を行いデータ蓄積を行っています。2011年より毎年実施している「イリオモテボタル調査観察会」には多くの地域住民や子供達が集まります。参加者全員が調査員となって祖納の調査地区を歩きイリオモテボタルの数と場所を記録しています。
・浦内川の絶滅危惧魚類の調査・保全活動 魚たちの暮らす川を守りたい
沖縄県最大の流域面積を誇る浦内川。400種を越える魚が生息するこの浦内川で絶滅危惧魚類の定期的なモニタリングを行っています。今後の環境変化に伴いどういった変化が魚類におこりつつあるのか、今後たいへん重要なデータになるかもしれません。
本調査7回目となる2018年1月16日には絶滅危惧種のカワボラを15年ぶりに発見、動画撮影に成功しました。また調査だけではなく普及啓発活動として浦内川の魚講座を開講したり、小冊子「浦内川の魚」を作成して活動の幅を広げています。
小冊子「浦内川の魚」
2017年講座ポスター
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・ゴミを考える会 現代社会が抱える様々なゴミ問題について、離島からムーブメントを起こしたい
カヌーでのゴミ回収
子供たちの発表
絶滅危惧魚類の調査
浦内川で15年ぶりに確認